お金をもらう事への罪悪感から卒業するには?
起業家になる方が、時代変化からなのか最近は非常に増えてきましたね。
背景にあるのが、コロナ影響や人生が長くなった部分、先行き不透明な世の中など、理由は色々あると思います。
起業と言っても、かたち的には様々です。会社員をやりながら副業や週末起業、主婦業と同時並行で自宅にいながらオンラインでの起業。
また年齢層も定年退職後など、ぐっと広がりを見せ挑戦をする人が増えてきました。
やはり自分の身は自分で守らないと、という気持ちの表れかもしれません。これからは、個人の時代という流れを肌感覚で感じますね。
そこで問題になるのが、起業家になった事はいいけれど、コーチやコンサルタント、セラピーなどの形のない商品を販売する時に、お客さまにお金をもらう事への罪悪感を感じてしまうという点です。今回はお金をもらう事への罪悪感がどうして生じるのか?どうしたら乗り越えていけるのか?についてを分かりやすく解説していきます。
お金をもらう事への罪悪感からこんな行動をとっていませんか?
コーチやコンサルタントやセラピーなどの形のない商品、つまり価値を提供して対価をいただく場合にお客さまにお金をもらうこと自体、罪悪感を感じてしまい、どうしても販売をすることができなくなってしまうということはないでしょうか?
例えば、セッションや個別相談などを実施する時に、このお客さまの問題解決のためにご自身の商品やサービスを提供するとします。すると、商品やサービスに対する対価のお金をもらう事に対して、罪悪感を持ってしまうわけです。
「いや、今回は初めてのお客さまなのでちょっとお安くしておきます!」
とか、
人によっては、「勉強中なので、タダでやりますよ」
などと言ってしまい、むやみに割引や無料にしてしまうわけです。
お客さまにいつまでたっても、正規の価格提示ができないわけです。
それは、おそらくお金をいただくことへの「罪悪感」が原因です。
ではこの「罪悪感」をどうやって払拭すればいいのでしょうか?
要するに正規の料金設定のお金をいただきながら、ご自身も引け目を感じなく、お客さまにも感謝をされるようにするためには、どうしたらいいのでしょうか?
★一つ補足をしておきます。
ここでいう商品サービスは、提供をしている価値と価格が釣り合っていることを前提とします。中身が何もないような粗悪品で価値がないにも関わらず、価格が高単価では話になりません。
なぜ、お金をもらう事への罪悪感が生まれてしまうのか?
どうして素晴らしい商品サービスであるにも関わらず、お金をもらう事に対して罪悪感を感じてしまうのでしょうか?
考えられる原因としては
①自分の商品サービスをお客さまが使って喜んでいただけるイメージがついていない
②相手のお財布の中身の余計な心配をしてしまう
③営業に対して押し売りのイメージが強く嫌悪感がある
お金をもらう事への罪悪感を無くす対処法とは?
①自分の商品サービスをお客さまが使って喜んでいただけるイメージがついていない場合の対処法
コーチやコンサルタントやセラピーなどの形のない商品、つまり価値を提供して対価をいただく場合は目に見えない商品サービスともいえます。つまりモノがないわけです。
営業の世界では「ノーニーズ、ノーセールス」と言います。要するにお客さまは何等か課題や問題を持っていて、お一人では解決ができない、叶えたいゴールや未来があるわけです。
そしてあなたの商品サービスを使うことにより、お客さまはゴールや叶えたい未来に行けるわけです。そこに対して対価をいただくわけなのです。
お客さまが叶えたい未来を手に入れて笑顔になってニコニコされている姿が、目に浮かばないのではないでしょうか?
もし商品サービスを売らなかったらどうなるのでしょうか?
その商品サービス買えば、悩みを解決したり、人生の質が向上したりする商品であったとしても、売れなくて商品が悩んでいる人の手元に届かなかったら、お客さんは悩みを解決したり、人生の質を高めるチャンスを失う事にもなります。
売ると言う事は、お客さまに価値を提供した対価になります。罪悪感を払拭するには、いい商品であるという事も重要です。
あなた自身が、もしもその商品サービスがいいと思えないならば、価値を信じられないなら、売ることはできません。いいと思う商品を売ってください。
お客さんにとって価値がある商品でないと絶対に売れません。「罪悪感」を消すには、その商品がお客さんの人生の質を上げるということをあなた自身が確信する必要があります。
商品サービスをいくらリサーチしても惚れ込めないなら、売る事に「罪悪感」ばかりになってしまいます。この商品を買ったら、絶対に価値を得られる、お客さんの人生の質が絶対に上がると自信を持つ商品提供が大前提になります。
しかし、どうしても売れない場合は、商品の改良や、付加サービスの提供や、販売するターゲットを変えていくなどの方法があります。
あなたの商品を待っている人がいたらお届けが出来るようにしていくのも仕事の一つになります。
②相手のお財布の中身の余計な心配をしてしまう事への対処法
よくあるのが価値を提供して対価をいただくわけなのですが、起業初心者になると自分に自信がなく、特に形のない商品サービスに対して、お客さんからお金を奪ってしまう気持ちになる人もいます。
あなたが商品サービスを提供に至るには、スキルやテクニックなどの技術を身に着けるために勉強をしたり、時間や労力、お金も使ってきたと思います。
お客さまを幸せにするために、お客さまの笑顔に会うために、課題や問題を早く解決してゴールに導くために専門家になってきたわけです。
お客さまお一人で叶えたい未来に行けるのであれば、商品サービスは提供する必要がありませんね。お客さまには諸事情があります。例えば、我流ではとても時間がかかり、到達不可能と感じたとします。その時に一人では挫折しそうだ、ゴールまではとてもいけない。効率よく時短で前に進みたいというニーズがあり、あなたの商品サービスが叶えることができれば、お客さまは喜んでお金を払ってゴールに行きたいと思うはずです。
ご自身の懐勘定でお客さまに負担をかけてしまうのではないのか?と考えるのはお門違いなのです。お客さまは買う理由を探しております。
あなたは商品サービス提示をする時に、しっかりとお客さまに買っていただく理由を明確に表現しておりますか?
わかりやすく、シンプルに表現をすることはとても大切です。
③営業に対して押し売りのイメージが強く嫌悪感がある事への対処法
以前の私もそうだったのでわかるのですが、営業というと無理やり売り込む、押し売りのように一旦話をすると粘られて断ることができないんじゃないか?
というような嫌なイメージを持っていると、人に販売する行為に嫌悪感を感じてしまいます。
私も年齢的なことと家庭の諸事情で、営業の仕事にご縁がありました。しかし、営業が大嫌いだったわけです。当然、最初は営業成績もあがりません。
なぜならば、その職業が嫌いだから、わかろうともせず嫌なイメージだけで決めつけていたので営業の本質がわからなかったのです。
営業の本質がわかった今、営業の仕事に携われて「ありがとう」という感謝の気持ちでいっぱいです。
営業未経験の主婦から全国トップセールスになるまで、どうしてそんなに変われたのか?は、ここでは割愛しますが、営業は押し売りでも無理強いすることでもなく、「人に幸せをお届けする事」
幸せになってもらうために「売りこむ」のではなく、「価値を提案」をすることなのです。
トップセールスになる人たちは、物腰がとても柔らかく、お客さまに奉仕の精神が強いです。
私が驚いた先輩セールスの人は、お客様のお困りごとがあると直ぐに飛んで行って、お客様に寄り添う姿勢があり、お客さまのお電話の一声で相手が名乗らなくても「〇〇さま」と名前が出てきました。
それだけ常にお客様のことを考えていたわけです。
私もそんな姿勢を見た時に営業のプロになりたいと思いました。素敵な営業の先輩が沢山いました。そこには、決して押し売りや売り込み色が強いという事はなかったように思います。
もしもあなたが営業に対して押し売りのイメージが強く嫌悪感があるのでしたら、お客さまを叶えたい未来に連れていくために、お客さまを笑顔にするために、営業は提案をしているのだとお考え下さい。
まとめ
🌸コーチやコンサルタントやセラピーなどの形のない商品、つまり価値を提供して対価をいただく場合、むやみに割引や無料にしてしまうのは、お金をもらう事への罪悪感からきている。
🌸お金をもらう事への罪悪感の原因は
①自分の商品サービスをお客さまが使って喜んでいただけるイメージがついていない
②相手のお財布の中身の余計な心配をしてしまう
③営業に対して押し売りのイメージが強く嫌悪感がある
🌸原因に対する対処法は
①課題や問題を持っているお客さまが、あなたの商品サービスを使うことにより、お客さまはゴールや叶えたい未来に行ける。そこに対して対価をいただくわけなのです。お客さまが喜んでいるイメージを持つことが大切。
②ご自身の懐勘定でお客さまに負担をかけてしまうのではないのか?と考えるのはお門違い。
お客さまは買う理由を探しております。
③営業は押し売りでも無理強いすることでもなく、「人に幸せをお届けする事」、幸せになってもらうために「売りこむ」のではなく、「価値を提案」をすることなのです。